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ガイドへのプロローグ2(マスター:灰島懐音)

ガイドへのプロローグ2


マスター:灰島懐音


 朝比奈 愛依(あさひな あい 15歳)の口から、異世界より大人を召喚するすべが整った、との言を受けたのは、今日の正午過ぎであった。
 子供たちはざわめき、喜び、その場は沸きに沸いた。
 ただ一人、神凪 巡(かんなぎ めぐる 14歳)を除いて。
「…………」
 神妙な面持ちで黙り込む巡に、隣にいた痩身の男が口を開く。
「めぐ? どうしたん、眉間に皺寄ってんぜー」
 軽い口調で言って、巡の眉間を揉んできたのは、柚本 メイ(ゆずもと めい 15歳)だ。巡の家のお隣さんで、幼い頃から何かと面倒を見てもらっていた記憶がある。いわゆる幼馴染だ。年も近いため通っていた学校も同じで、マイペースが過ぎて友達付き合いの下手な巡によく声を掛けに来てくれていた。
 加えてメイは、パンデミックで亡くなった、兄・神凪 譲(かんなぎ ゆずる 28歳)の教え子だった。家で勉強している姿をたびたび見かけたこともある。今思えば譲の行動は過干渉だし、何か事情があったのかもしれないが、とりあえず、
「そんなことはどうでもいい」
「何が?」
「聞いた?」
「何を?」
「異世界の住民を喚べるって話」
「そりゃ聞いてましたとも。便利な世の中になったものネェ」
 便利な世の中にせねばならなかったのだ、と巡はツッコミたかったが、わかって言っているのであろうため流すことにした。案の定、「ツッコんでくれてもよくない?」と言われたので、代わりにチョップをかましておく。
「いたたたた……」
「使おうと思う」
「はい?」
「誰か、喚ぶ」
「誰かって」
「何もしないと変わらない。このままだとみんな死んでいくばかり。昨日も五歳の子供が死んだ」
「……うん。そうだね」
「だから、わたしも」
 異世界からの来訪者を、喚び出す。
 苦しいまでの決意に満ちた目を見て、メイは何を思ったのだろうか。ポンポン、と巡の頭を撫でて、「俺も行くよ」とだけ言った。
「……え」
「一人じゃ勇気が足りないんでしょ」
「……なんで」
「付き合いが長いからねー。わかるよ、感情の機微くらい」
 しれっと言ってのけたと思うと、メイは軽く背伸びをして、「いつにしましょっかねー」と呟く。その伸びが終わる前に、「今日」と返すと、メイはさすがに驚いたように目を瞬かせた。
「今日ぉ?」
「思い立ったが吉日って言う」
「言うね」
「だから今日」
「なるほど?」
「勇気はもらった。あとは行動するだけ」
 キッパリとそう言うと、巡は愛依の方を見た。
 何もかも自分ひとりで背負おうとしている彼女に、わたしもいるよ、と言うように――。


 その日の晩は、めっきりと冷え込みが厳しくなって、コートの襟を立てても痛いくらいの風が頬を刺した。
 そんな中平然と待っているメイのもとへ駆け寄ると、二人は召喚機が置かれている研究室へと向かう。建物の地図は、メイの魔法によるマッピングで明らかになっていた。メイは、初級の魔法に限り『なんでも』使えるという、汎用性の高い魔法使いである。簡単なものなら、治癒師のものから、専門的な知識が必要となる錬金術までなんだって会得していた。
 そのため、研究室にかけられていた鍵も呆気なく解錠され、巡とメイは召喚機と対峙した。指先が強張るような緊張に、ゴクリと生唾を飲み込む。
 昼間行われた愛依の説明では、さも良いものとして語られていた機材だが、実はそんなに簡単なものではないのだろう、ということは察していた。すなわち、これを使うということは、『そういうこと』なのだ。ギュッと手を握り締めた時、「俺がボタンを押そうか?」とメイが言った。気遣いからではなく、本当にそれでいいよ、とと言うような、どこか危うさを孕んだ物言いだった。巡は首を横に振る。召喚機に近づき、数秒の逡巡の後、ボタンを押す。
 等身大の円筒形の機械が光り、「うわ」「眩し……」収束する頃に、ギィ、と音がした。召喚された者が扉を自力で明けたようだ。
 そこにいたのは、清潔な白のカットソーに、黒い細身のスキニーパンツを身に着け、ヘッドフォンをしている、まだ少年にも見える男だった。大人、と聞いていたはずなのに、目の前に現れた人の幼さに絶句する。これじゃあ、意味がないじゃないか。こんな細腕の、幼い、そう、パンデミックから逃れた子供のようなこの人に、何を期待できるのだろう?
 絶望が表に出ていたようで、目の前の男は呆れたように息を吐いた。
「人様のことを呼び出しておいて、随分なご挨拶じゃねえか」
 綺麗な顔にそぐわぬ乱暴な物言いに、巡はビクッと肩を跳ねさせる。その肩にそっとメイの手が置かれ、「いやーごめんねえ」と明るく切り返す。
「俺たちも初めてのことしたわけで、驚いちゃって」
「本来なら俺が驚く側だよな?」
「そうそう、でもあーた驚かないんだもの。なにゆえ?」
「日本じゃ異世界転生モノが流行ってるからな、こういうシチュエーションは見飽きるほど見た」
「ニホン?」
「俺が暮らしている場所の名前。で、ここはどこなんだ? 俺に何をしろと?」
 まさか勇者じゃねえよな? と男は自嘲気味に笑う。勇者。できればそうなれる人を望んでいたが、わりと正反対な人が来た。困惑する巡に代わって、メイが口を開く。
「ようこそ! ここは漫月。パンデミックで大人が全て死に絶えた世界。
 俺――柚本メイと、彼女、神凪巡はその生き残り。って言っても、子供にゃ効かない毒だったらしいんで、結構な数がこの国で生活してるんだけどね」
「毒だぁ? 俺平気なのかよ」
「兄さんが何歳かにもよるけど、今はもう空気中の毒素は全て分解されたはずだよ」
「そりゃ何より」
「んでねえ、何をしてほしいかって言うと――……何をしてほしいんだい、めぐ」
「え」
 急に話を振られて、巡は当惑した。何をしてほしかったんだろう。喚ばなければ。その思いばかりが先に来て、勢いでここまできてしまった。何かしなければ。このままでは世界は終わってしまう。そう思って、ただただその一心で、やってきた。ボタンを押した。この人を喚んだ。
 その根本にあったのは――。
「……わたしは、この世界が大っ嫌い」
 大好きな兄を奪った、この世界が。
 誰ひとりとして助けることのできなかった己の無力さが。
 ただ見ているだけしかできなかった、第三者であったことが。
 ただただ許せなかったのだと。
「どうにかしたい。それが……この世界を壊すことなのか、直すことなのか、わたしにはまだわからない。
 けど、このままじゃいけない。このままじゃ――ただ、終わりを迎えてしまう」
 そんなこと、どうして許せるものか。
 裁かれることなく、揚々と時を過ごし、気が向いた頃勝手に終りを迎えるなど――。
「俺にゃあ向いてねえと思うけどな」
 キッパリと一刀両断しつつ、男はヘッドフォンを外し、巡の方にやって来る。近くで見た彼は、メイよりやや身長が高く、細いと思った手足は思いの外筋肉質だった。
「まあ……ンな顔してるガキ放っておけるほど屑でもねえから、なんとかしてやるよ」
「!」
 自分はいったい、どんな顔をしていたのだろう。慌てて顔を覆うと、男とメイが同時に笑った。
「俺の名前は月読 布留部(つくよみ ふるべ)。29歳、陰陽師だ」
「おんみょうじ……」
「知らねえか。物の怪の類を追っ払うことを生業としてるんだが」
「物の怪……か知らないけど、バケモノはたくさんいる。モンスターって呼ばれていて……人に害をなす」
「はん。そういうの相手にするのは得意分野だな。世界どうこうってレベルにゃついていけねえけどよ」
「頼りにしてる。布留部。……」
「なんだその無言の時間」
「……変な名前」
「気にしてるんだから黙れ」
 二人のやり取りを見ていたメイが、ケラケラと楽しそうに笑う。
 これが、記念すべき三人のファーストコンタクトになったのだった――。
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  1. 2018/01/25(木) 23:07:12|
  2. ストーリー

プロローグ兼リアクションページはこんな風になりますよの見本

ガイドへのプロローグ


マスター:沢樹一海




 ここにガイド本文が入ります。
 リアクションは、完成したらガイド本文に追加してこのページを更新します。
 文字数が多ければページ分割をする場合があります。
 その場合は次ページ該当リンクを貼ります。






――――――――――――――――――――――――――――――――

<マスターコメント>

ここにガイド補足等のマスターコメントが入ります。
ガイド公開時はここまでで、リアクション完成後に以下が追加されます。



――――――――――――――――――――――――――――――――


 朝比奈愛依(あさひな あい 15歳)は緊張していた。これから自分のやることに、とてつもない罪悪感と重圧感を覚えた結果だ。
 ここは、彼女の住む国――漫月の中枢、まんげつ造(づくり)の会議室だ。そこでは、沢山の子供達が体育座りをしていた。集まったのは近所で生き残った子供達だけで、勿論、この国にはまだまだ子供が住んでいる。
 ――子供だけが。
「ねえ、本当に、おとなが来てくれるの?」
 今年で4歳になる男の子がたどたどしい口調で言った。愛依は、自信満々に白い歯を見せて笑うと彼に答えた。
「ああ、私が造った召喚機で来てくれる。だから、安心して待っていてくれ」
「……うん、わかった!」
 男の子はニコッと笑った。愛依はそれを見て、胃が重くなるのを感じた。
(いいのかな、こんなことして……。あの召喚機は……)
 一方通行の機械なのだ。
 一度こちらに呼び寄せたら、その『誰か』はもう故郷には戻れない。
(そんな勝手なことをして……。でも……)
 このままではこの国は――否、この星は滅びてしまう。愛依達のような十代後半の少年少女が子供を作ったとしても、今の環境では育てられない。難民が増えるだけだ。それどころか――
(そもそも、1年保つか分からない。その頃にはもう滅びてるかも……)
 そう。だから何が何でも大人の力が必要なのだ。

「愛依、大丈夫? 顔色が悪いわよ」
 会議室から出ると、友人である夜桜 切菜(せつな)が心配そうに訊いてきた。パンデミックが起こる以前、彼女は学校の同級生だった。理系で頭が切れると同時に、服を作ったりアレンジしたりするのが好きなスタイリストでもある。今、愛依が着ている服も彼女が見繕ったものだ。
「うん、平気。ちょっとドキドキしてるだけ……」
 研究室に行くと、バトル漫画の主人公みたいなツンツン頭をした少年、冨樫 慶太(14)が立っていた。
「うーん……」
 彼は完成した召喚機を見て、顎に手を当てて何かを考えこんでいる。
(珍しく真面目な顔してるなあ……)
 そう思いながら、彼に声を掛ける。
「何を考えている?」
「記念すべき1人目の召喚を前に、この機械の名前を考えてたんだよ!」
「何だ、そんなことか」
 愛依は拍子抜けして力が抜けた。
「そなたはまこと、単純でよいな」
 苦笑をしながら言う。実際は、慶太が単純ではではないことは承知している。自分が『この地区のリーダー』として話す時と(いつの間にかリーダーみたいになっていただけだが)プライベートを分けているように、彼にも二面性がある。
 表面上は明るくて単純、闊達とした少年だが、彼の仕事は『葬儀屋』だ。大人達が死に絶え、その遺体の数は万を軽く超えた。大人達が使っていた火葬場はあったが、それではとても処理しきれない。
 その時に遺体の処理係として立候補してくれたのが彼だった。彼は、希代の炎の魔法使いだ。
『俺なら強力な火力でまとめて死体を荼毘にふせるよ!』
 遺体の焼却は、残された子供達の課題の中でも重く、それでいて優先されることだった。断る理由もなく、愛依は慶太に仕事を任せたのだが――
 遺体の山を焼く時、愛依は彼の横顔を見た。何の感情もない、からっぽだった彼の横顔を――
 あれから随分立ったが、遺体はまだまだ残っている。毎日毎日焼却処分を続けてくれている慶太には頭が上がらない。未処理の遺体は土葬されたり、食品工場の冷凍庫に保管されたり、放置されたりと様々だ。
「だって、せっかくなんだからなんかぴったりの名前をつけたいだろ!」
「それで、名前は思いついたの?」
 切菜の問いに、慶太は自信満々で頷いた。
「ああ! 名付けて『召喚者ガチャ』だ!」
「…………」
「…………」
「…………」
「はぁ?」
 愛依はつい地を出し、それから怒った。
「ガチャって……これは遊びじゃないんだよ! 召喚者の人生を奪って狂わせる、自分本位の……」
「そうだよ、遊びじゃない」
 慶太は真剣な顔で愛依を見つめた。
「……!」
「大人が召喚されなければ、召喚者にとっても俺達にとっても悲劇だ。子供は、本当なら自分の世界で楽しく過ごすはずだったのに……」
 なるべく大人を引くべきで、それは運に掛かっている。だから、この機械は召喚者ガチャと呼べるのではないかと彼は言った。
「で、でも……」
 切菜も戸惑っている。しかし、慶太は引かなかった。
「もし、一回目の召喚でモンスターしかいない世界からスライムが召喚されたらどうする?」
「それは、可愛いわね……」
「可愛いよね……」
「そう! 可愛い! けど可愛いだけだ! 救世主になるのは多分難しい! スライムはコモンだ!」
「コモン……」
「コモン……」
 愛依と切菜は、慶太の言葉を繰り返すことしかできなかった。研究室に暫く沈黙が落ちる。
 ――やがて、愛依は咳払いをした。
「……分かった。名称が何であれ、その機能と役割に違いはない。仮に、この召喚機を『召喚者ガチャ』と呼ぶとしよう」
「いいの!?」
「やったあ!!」
 驚く切菜と喜ぶ慶太を見ながら、愛依は召喚者ガチャを見つめた。機械についているボタンに指を添える。
「とにかく、これが一回目の召喚だ。行くぞ……」
 また、緊張感と罪悪感が襲ってくる。
 その中で、愛依はボタンを押した。
 等身大の円筒形の機械の中に現れたのは――

――――――――――――――――――――――――――――――――

<あとがきマスターコメント>

ここに執筆後のマスターのコメントが入ります。
  1. 2018/01/24(水) 19:56:39|
  2. ストーリー

再興と冒険の前日譚

 宇宙にはあらゆる次元、あらゆる世界、あらゆる星が存在している。そのあらゆるところで生活していた人達の一部が、突然、ある星に召喚された。
 大規模なパンデミックが起きたその星では、人口が激減していた。正しく言えば、その星で生き残ったのは子供と動物とモンスターだけだった。

 パンデミック――
 この星には、非常に致死率の高い病気があった。その病気を治す為のワクチン開発は、各製薬会社にとっての最優先事項だった。ワクチンを最初に開発した会社には、高額な賞金が出ることになっていた。
 どの製薬会社も焦っていた。その中で、遂にワクチン開発に成功した会社が現れた。ワクチンを投与された患者は皆回復し、人々は喜びに沸いた。だが、それは束の間の話だった。回復した患者が次々に死亡し、患者の近くにいた者たちも倒れ、死んでしまったのだ。体内に入った薬が変異し、猛毒になり、空気中に飛んだ猛毒は他の人が吸うとその人の中で増殖し、死に――という繰り返しが起きた結果である。
 その時点で、ワクチンは世界中で使われるようになっていた。患者は死に、近親者が死に、友人が死に、たまたまその近くにいた人が死ぬ。
 一度始まった死の連鎖は止まらずに星全体に蔓延し、人口はあっという間に減っていった。

 毒は、「人間の大人」にしか効かなかった。
 結果、残ったのが子供と動物とモンスターだ。
 しかし、大人に庇護されていた子供に生きる力はなかった。餓死する子供たちが出てくる中で、天才少女、朝比奈愛依は他の子供たちと協力して各次元の各世界からランダムに人を召喚する機械を作った。

 空気中から毒はもう消えていた。
 機械に導かれ、異世界から世界再興のためにあらゆる人、種族が集まってくる――
  1. 2017/06/17(土) 22:41:34|
  2. ストーリー

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