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プライベートプチコモンシナリオ「第一回異世界意識調査」

<参加者>
織主桐夏

<マスター>
沢樹一海
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
<リアクション>

「この世界に来てしばらく経つが、俺は大事な事を忘れいてた……そう、漫月のクソ意識調査だ!」

 ――空から天啓が降りてきたのは、よく晴れた日の昼過ぎだった。

「ということで」
 織主桐夏は思い立ったが吉日という故郷のことわざに従い、早速、漫月のクソ意識調査をすることにした。
「第一回異世界意識調査を始めます。はい拍手」
 集まった者達から割としっかりした拍手が送られる。場所はまんげつ造のリビング、桐夏の前に座っているのは朝比奈愛依と夜桜切菜、冨樫慶太の三人だ。調べたいのは漫月の原住民の意識であるからして、召喚者の緒方唯我は不在である。彼等は子供達のリーダーなのだから、ここから調べるのが筋というものだ。
 愛依は真面目な顔で真面目に拍手を(真面目な会議だと思っているらしい)、切菜はクッションに腕を埋めつつ適当な拍手を(何が始まるのか何となく察しているらしい)、慶太はお祭りを前にした子供のように「おーっ」と盛大に拍手を(たぶん盛り上がれば何でもいい)した。
「異世界意識調査か……。つまり、私達とそなたの物事への認識の違いを調べようということだな。何をやるんだ?」
「やることは簡単。俺の世界で子供に人気だった作品と典型的クソ作品の冒頭部分を俺が語り手として喋り、続きを聞きたいのはどっちか聞く。本当なら紙芝居がいいんだが、紙は貴重品だし、語り部ってかっこよくない?」
「クソ作品……?」
 愛依の眉間に皺が寄る。クソの響きを良く思っていないとかではなく、純粋に意味が解っていない顔だ。
「それで、あなたの世界の人気作と漫月のクソ……人気作を比べて、答えが出たとして何か意味があるの?」
「クソ作品って人気作のことなのか!? 逆じゃなくて!?」
 切菜の冷静な質問を聞いて、何気に含まれていたクエスチョンマークへの答えらしきものに慶太が驚く。
「変な呼び方をするのだな」
「いや、クソ作品が人気作とは限らない。人気になることもあるけどな。クソはクソだ」
 感心する愛依に訂正を入れると、桐夏は改めて切菜の質問に答えることにした。
「この調査をする理由は、俺達とこの世界の住人の間で起こるかも知れない食い違いによる争いを阻止する為だ。どの程度、認識にズレがあるのか知っておく必要がある」
「……成程」
「……朝比奈、お前ほんと真面目ちゃんだな」
 慶太にさえツッコまれる愛依を見ながら、桐夏は説明を続ける。
「どんなに小さな違いでも、積もればどうなるかわからん。それを防ぐ為にも、まずは俺の得意なジャンルから意識の違いを知っていこうってわけだ」
「……成程、それは大切なことね。侮っていたわ」
 切菜も真面目な顔になる。それを見て、慶太も慌ててうんうんと頷いた。
「そうだな! それは大切なことだ!」
「だろ? それに、今を生きる子供達にとっては俺達がクソだと思ってた作品が神作品だって可能性すらある。そうなったら俺の『クソ作品から始める異世界復興大作戦』の一部が成り立たなくなる!」
「作戦名に興味は無いけど、『神作品から始める異世界復興大作戦』になるわね」
 切菜が言った。他の二人はまたよく解らなくなったようだ。あからさまに「?」という顔をしている。
「そうだ。そんなわけで協力をよろしく」

 桐夏は、まず故郷での人気作『異世界転移した三人の女子中学生が魔法の騎士となって世界を救う話』について語った。
 次に、漫月のクソ作品、『異世界転生した男が神様の力でチート無双する話』について語る。
 ――その瞬間、三人の顔つきが変わった。
「さぁ、続きを聞きたいのは、どっち!」
「どっちも何も、チート無双はクソじゃないだろ! 超スカッとする展開だぜ!」
「三人の女子中学生が魔法の騎士って……それなりに面白そうだけど、三つ編みとぱっつんロングとメガネの匂いがするわ。そのデザインを否定はしないけど……人気絵と人気声優で人気を取っていくような……私は途中で見るのを止めそうね。あ、これは個人の意見だから。面白いと思う人もたくさんいると思うわよ。主題歌とか神っぽそうだし」
 切菜は何か特殊能力を使ったらしい。
「それはともかく、チート無双って本当に面白いのよ。ちゃんと見た? 原作とアニメじゃ印象も変わってくるから両方チェックしないとだめよ。アニメはすごくカットされてるし。それと、知ってる? チート無双の作者は未成年で、まだ続きが読めるのよ。私、すごく楽しみにしてるの」
「私も……チート無双は好きだ。昔は毎週録画していたし……。魔法の騎士も面白そうだけど、あらすじだけじゃなんとも……」
 驚くことに、三人はアニメに超詳しかった。
 そして、チート無双をクソとは思っていないようだ。
「……これは、意外と意識の違いはデカそうか……?」
 ――桐夏は白熱するトークを前に難しい顔で唸っていた。




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  1. 2018/02/26(月) 15:43:28|
  2. プライベートシナリオ

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