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【ショートシナリオ】切菜とみんなで武器探し♪

切菜とみんなで武器探し♪


マスター:革酎




 
 朝比奈 愛依は、机に地図を広げて考えごとをしていた。彼女が人差し指でとんとんと叩いているのは、地図上にある元自警団の基地だった。
 数日前、ここに皆で武器を取りに行こう、という話をした。まだ使える武器が残っている可能性は充分にある。
「何で、ここを見落としてたんだろう……」
「それはね、見落としてたんじゃなくて、愛依が武器を使いたくないと思っていたからよ」
 ソファに座った夜桜 切菜が指摘する。
「武器なしでとは言わないけど、ここにある分だけでいいとは思ってたでしょ」
「……そうかもしれない……」
「でも、ここから10km以上あるし、徒歩じゃきついわね。彼に頼む?」
「うん、頼む」
 愛依は素直に頷き、切菜はスマホを耳に当てた。

「バス持って来たよー」
 しばらくして、冨樫 慶太と緒方 唯我がやってきた。
「武器探しに行くんだって?」
「ああ。ここに行きたいんだが」
「ここなら行ったことあるよ。俺が回収したのは遺体だけだから、武器もあるんじゃないかな」
「どんな所だったんですか?」
 唯我が訊くと、あっけらかんと慶太は答えた。
「あの時はー、完全に廃墟って感じだったな。ほら、あの基地、住宅街の真ん中にあるだろ? だからモンスターも入り込んでないんじゃないかな」
「モンスターいないのか……それなら少し安心だな」
 愛依がほっとしたように笑い、びしっと背を伸ばした唯我が言う。
「僕も行きます! 何か武器が欲しいと思ってたんです」
「私も行くわ。どんなものが残っているか興味あるしね」
 切菜も言い、4人は召喚者達に連絡して廃墟となった元自警団基地に行くことになった。

 だが、事態は彼らの想像を既に大きく超えていた。

 切菜ら四人が向かおうとしていた自警団基地は、正確には第14中央方面師団自警駐屯地と呼ばれていた。
 ここに、切菜らに先んじてふたりの召喚者が足を運んでいた。
 ひとりは四本の腕を持つ怪人ジーガー。そしてもうひとりは地球から召喚された現役のアメリカ陸軍兵だ。彼は歩兵連隊所属の陸戦兵ヴァーノン・レドックス軍曹である。
 レドックス軍曹は、手にしたアサルトライフル──Ⅿ16A2を肩付けに構えつつ、駐屯地正門から内部に向けてじりじりと歩を進めていた。
「何だこれは……聞いていたのと、話が違うぞ」
 レドックス軍曹は頬を伝う嫌な汗に多少の苛立ちを覚えつつ、傍らのジーガーに対して低く唸った。
 ジーガーは、右第一腕にスライサーネット、左第一腕にショートレンジビームキャノンを携えているが、臨戦態勢には入っていない。彼の意識は全て聴覚に集中されていた。
 レドックス軍曹に歩調を合わせて前進を続けていたジーガーだが、不意に足を止め、僅かに身構えた。
「何か居るぞ」
「あぁ、見りゃ分かる」
 ジーガーの警鐘に、レドックス軍曹は短く応じた。
 この有様を見れば何も居ないなどとは、到底思えなかった。
 彼らは今、確かに廃墟と化した駐屯地に居る筈だった。だがそこに広がっていたのは、駐屯地を含む周辺数キロ四方が全て深い樹々に覆われ、完全に密林状態と化した街中のジャングルだった。
 一体、この短期間のうちに何があったのか。
 考えたところで分かる筈もなかったが、しかしジーガーとレドックス軍曹の両名は、ある明確な意思を感じ取っていた。
 即ち、絶対的な敵意。或いは、殺意と呼んでも良い。
 ここは一旦、戻った方が良いかも知れない──そんなことを漠然と考え始めたレドックス軍曹の視界の中で、何かが動いた。
 目の錯覚かと思ったが、違った。
 それは、確かに居た。
 木だ。
 それは紛れもなく木だ。
 しかし、巨大な猫科の猛獣のような形態だった。いや、正確に表現するならば二足歩行も可能な猛獣だ。体表は固い木の皮に覆われているが、その動きは極めて滑らかだった。
 手足の先から伸びる異様に長い鉤状の指先は、人間の皮膚程度ならば豆腐のように切り裂き、筋肉や内臓組織に至っては肉団子を簡単に引きちぎるような破壊力を発揮するだろう。
「……トレントか」
 ジーガーは低く唸った。
 この世界に来て諸々の文献やデータを読み漁っていた彼は、人類以外の生物や怪異、魔物についての知識も短期間で相当な量を吸収していたのである。
 そのジーガーが、強い警戒を見せているのだから、恐ろしく手強い相手だということが理解出来よう。
 レドックス軍曹は、ごくりと喉を鳴らした。
 周囲を覆うあらゆる木という木から、ジーガーのいうトレントなる怪物が、次々と湧き出るように出現し始めたのだ。
 敵意の正体は、彼らだった。
 ふたりの正面に立った一体のトレントが、頭部を水平に割った。上下に割れる巨大な顎が、襲撃開始の合図を告げた。


――――――――――――――――――――――――――――――――

<マスターコメント>

 こちらは、【コモンシナリオ】「一日の始まりは自宅から」の派生シナリオとなります。
 皆で武器を探しに行きましょうというシナリオです。
 但しガイド本文にあります通り、基地は緑一色の地獄と化しております。下手したらNPCのひとりやふたりは平気で死にます。
 しかし武器もやっぱり欲しいので、色々と探索してみて下さい。
 何かあるかも知れませんし、何も無いかも知れません。
 それでは、皆様のアクションをお待ちしております。

■敵
トレント:
 度重なる宅地開発やリゾート開発などで自分達の版図を次々と奪っていった人類に強烈な恨みを持つ植物達がパンデミックを機に、人類に対して反撃を仕掛けるべく魔物と化した姿。
 極めて強力な念式防御網を形成する為、魔法の類はほとんど通じない。

■非運営NPC
ジーガー:
 275歳、第76778恒星系出身のエイリアン。
 レーザーブレードやビームキャノン、スライサーネットなどの諸々の武装を所持。筋力や骨格も人間とは比較にならず、拳の一撃でコンクリート塊を粉砕することも出来る。

ヴァーノン・レドックス軍曹:
 37歳、黒人男性。
 現役のアメリカ陸軍兵。士官学校は出ておらず、兵卒から叩き上げで昇進してきた。独身だが、別れた妻との間にはふたりの娘が居る。
 シリアの内戦に米軍が正式介入する為に空挺旅団の輸送機で移動中、召喚された。その為、ある程度の装備一式は揃っている。

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  1. 2018/03/31(土) 20:21:00|
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【レアシナリオ】陰陽師のお花見【戦闘あり】【リアクション2】

<リアクション2> <1はこちら続きを読む
  1. 2018/03/14(水) 01:10:00|
  2. リアクション

【レアシナリオ】陰陽師のお花見【戦闘あり】

陰陽師のお花見


マスター:灰島懐音




 
「ねーねーそろそろ梅の開花時期らしいよ」
 との言は、朝食の席で柚本 メイ(ゆずもと・めい)が発したものだった。
 日めくりのカレンダーを見て、もうそんな時期か、と月読 布留部(つくよみ・ふるべ)は思う。
「花見でもどっすか旦那ァ」
 馴れ馴れしく肩を組んでくるメイの手をそっとどけつつ、「平和だねえ」とぼやく。
 そもそも俺たち召喚者は、この世界の危機を救うために来たのではなかったのか。
 呼び出されて早一月、そろそろ何かをした方がいいのではないかと思いつつ、「花見で一杯、花札にもあるしな」と口は勝手に同意を示す。
「月ちゃん花札強そう」
「強いよ」
「自分で言うくらいだやべえ」
「で、何。花見すんの」
「したい次第。ねー、めぐ?」
 不意に話を振られた神凪 巡(かんなぎ・めぐる)が目をパチパチとしばたたかせた。数秒の後、「お花……好き」と返ってくる。
「んじゃ決まりね! 日時はそうだなあ、今週末が晴れるらしいからその日にしよっか」
「はいよ」
「ああ、あとそうだ」
「何?」
「花見会場から少し離れたところがもう郊外だから、モンスターには気をつけて」
「おい他人事みてえに言ってんじゃねえぞ、そんなとこで花見すんな」
「いやそこが穴場なのよ」
「穴場より命優先しろや」
「そこはほら、月ちゃんがいるじゃない。
 頼りにしてますよ? 召喚者サマ」
 食えない言い方に苛立ちを覚えながら、もう一方で、まだこの世界のモンスターに出会ったことがないことに思い至った。
 それにちょうど、何か行動を起こした方がいいのではないかと考えていたところでもある。なんの力ももたない巡がいる以上、危険はないに越したことはないのだが。
(実戦しとかねえと体鈍るしな)
 そういう体で乗ってやってもいいか、と思い、「週末な」と布留部は約束を取り付けたのだった――。


――――――――――――――――――――――――――――――――

<マスターコメント>
■ご挨拶
初めましての方は初めまして、そうでない方はお久しぶりです、灰島懐音です。
第四回ガイドは、日常寄りバトルシナリオでございます。
基本的にはお花見をしておりますし、バトル系アクションがなければ平和に終わります(もちろんそれでも構いません)。
何か希望があればご相談くださいませ。
また、いつものことですが、ガイドに出ている灰島NPCに絡む必要は必ずしもありません。
一人で訓練・鍛錬・モンスター討伐をしていた、花見に来ていた、そんな描写でも全く問題ありませんのでお気軽にご参加くださいませ。


■NPCについて
布留部……花見を楽しむ(もともと風情のあることが好き)。モンスターが近場にいるのでお酒は控えめに(護衛感覚。でも飲む)。バトル系アクション→共闘可能です(陀羅尼メイン)。
メイ……めぐも楽しそうだし月ちゃんもなんだかんだ好きなんじゃないのーとニマニマ。基本的に巡の動向を伺っておりますが、巡が唐突にいなくなるのでたまに見失います。その時は探しに行きます。バトル系アクション→共闘可能です(魔法メイン)。
巡……花が好きなのであっちをフラフラこっちをフラフラ。うっかりモンスターがいることを忘れているようです。お花、綺麗だなー、とぼんやり見つめております。バトル系アクション→メイも布留部も近くにいなかった場合、モンスターに襲われる可能性があります。

それでは、みなさまのご参加をお待ちしております。
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  1. 2018/03/14(水) 01:10:00|
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【ショートシナリオ】異形の成人【戦闘あり】

異形の成人


マスター:革酎




 
 冬の冷たい陽射しに、少しばかり暖かな光が混ざり始めた頃のある日――何人かの少年少女達が召喚者ガチャを引きに来た。
 現在、ガチャは愛依か切菜が同席していれば誰が引いても良いことになっている。
 ひとにはリアルラックというものがあり、それ故に特定の人間だけではなく、誰もが引ける環境にした方がレアが出易いのではないかという発想から、そのようなルールに変わりつつあった。
 そしてその日、召喚者ガチャから現れたのは極めて異質な存在だった。
 少年少女達はどう反応して良いのか分からない。
 ある者は呆然と佇み、ある者はその異様なまでの容姿と声音に恐怖の悲鳴をあげる。
 またある者は、自分達とはあまりにもかけ離れた存在の出現に興奮を隠し切れない――だが、その異形なる存在はこの世界の異常さを即座に理解し、そして少年少女達に対して救いの手を差し伸べようという意図を見せていた。

 腰布一枚をまとっただけの2メートルを超える屈強な体躯は、遠目にぱっと見ただけでは普通の人間と然程に違いはないように思える。
 だが四本の腕や腰布の下から伸びる短い尾、そして猛禽類と獣を足したような悪魔の如き容貌は、その存在が明らかに人外であることを指し示している。
 加えて肩や腰、背中、或いは膝などにはまるで見たことも無い未知の装備や武器が装着され、手足に這える七本ずつの指先には鋼鉄をも引き裂いてしまいそうな鋭い鉤爪が伸びていた。
 そしてその野太い声音はボイスチェンジャーを通して発せられているような、機械質で無味乾燥な響きを伴っている。
 まさに怪人と呼んで差し支えないようなその存在は、名を『ジーガー』といった。
 第76778恒星系出身の戦士であり、狩人であり、科学博士であり、魔獣管理官でもあるのだという。

 ジーガーは、この世界でまず何が必要なのかを考えた。
 結論として導き出されたのは、ライフラインにとってかわる物資調達ルートの確保であった。
 今のところは発電所や各種インフラ等は自動制御で何とか機能しているようだが、それもいつまで持つか分からない。
 大人が居ない以上、ある日突然全てのライフラインがストップしてしまうことになるだろう。そうなる前に、自前の水道、ガス、電気といったライフラインに代わる物資調達ルートを確保しておかねばならない。
 ジーガーが目を付けたのは、郊外の山中に放置されている軍用施設だった。
 だが少年少女達の説明によると、この町の外側には食人鬼と呼ばれる魔物が相当数の群れで闊歩しており、危険極まりないのだという。
 だが、ジーガーはまるで怯む様子を見せなかった。
「そんな連中は、邪魔ならば消せば良いだけのことだ」
 簡単に、さらりといってのけた。


――――――――――――――――――――――――――――――――

<マスターコメント>
 突然現れました革酎です。
 磯野ー、死にに行こうぜー。的な軽いノリで地獄のような死人続出のシナリオをお届けします。


■NPC
ジーガー:
275歳、第76778恒星系出身のエイリアン。
レーザーブレードやビームキャノン、スライサーネットなどの諸々の武装を所持。
筋力や骨格も人間とは比較にならず、拳の一撃でコンクリート塊を粉砕することも出来る。

食人鬼:
身長3メートルほどの人型の魔物。
全身がケロイド状にただれた皮膚に覆われており、腹部にある巨大な口で人間を食う。
特殊能力は無いが、兎に角生命力の塊で打たれ強い。
個体差が激しく、雑魚は徹底的に雑魚だが、強い奴は無茶苦茶強い。
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  1. 2018/03/10(土) 19:10:00|
  2. リアクション

【コモンシナリオ】一日の始まりは自宅から【戦闘あり】【リアクション2】

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  1. 2018/03/09(金) 21:36:47|
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