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【コモンシナリオ】第二話 狩猟と採集、そして農業

第二話 狩猟と採集、そして農業


マスター:有沢楓花




 
 まんげつ造のある都市から離れたとある場所に、瀬織市という小さな市がある。
 中心部は都会的な賑わいを見せ、離れれば田畑や牧場も見られる、そこそこ都会、そこそこ田舎という何かにつけ便利な市だ。
 その「そこそこ田舎」な場所に、小川町はあった。


                       *


 小川町駅は、小さな駅だ。
 今は使われていない時刻表を見れば、パンデミック以前から三十分に一本くらいしか通っていなかったことが分かる。
 入り口からは改札が十分見渡せた。使い込まれた駅舎に、新しい自動改札と自動券売機が目を惹いた。100円入れるタイプの小さなコインロッカーは殆ど空き表示になっている。
 黒板の伝言板に置かれた欠けたチョーク。掲示板に壁新聞が張ってあり、チラシ用スタンドには色あせたチラシが差さったままだった。
「伝言板とコインロッカーは自由に使用して貰って構わない。壁新聞は速報性には欠けるが、今はこれが精一杯だ」
 町長代理の長谷川 陽向(はせがわ ひなた)はそう言った。
 壁新聞は小川町の自治体・「生徒会」が発行しているもので、内容は町内の大きな出来事、各種お知らせ、下手くそな四コマ漫画など。かつてニュースには付き物であった天気予報は、予報ではなく――勿論この町に気象予報士はいないのだろう――過去のこの季節の平均気温と天気のデータに取って代わられている。
「そこには地図がある」
 次に駅のすぐ側にある地図看板の前に移動してから、地図の上、そして駅前から見える店に指をスライドさせた。
「土地勘がないと分かりづらいだろうが、そこが雑貨屋だ。雑貨屋というが、在庫があるなら品目は選ばない。線路を通って時々行商人が来るが、そういったものも置いてある」
 それから指を今度は地図上の、駅から遠くにある大きな建物の場所に置き、
「次にここが瀬織市立第三中学校。今は『生徒会』の拠点として使っている。用事があるなら大抵はここにいるので訪ねて欲しい」
 その他に図書館兼学校、食料品店、診療所、食堂、交番、宿泊施設……と、陽向はテキパキと地図を示した。他にも倉庫や作業場、保育園などの施設があるそうだ。
 店については基本的には配給制なので町民は必要に応じてだが、町外からの旅人も利用する。今日からは召喚者にも対応するという。
「生活に必要なものは引き続き申請してくれれば準備はするが、この前の通り余裕がない。融通できるものには限りがある」
 基本的には自給自足になる。そのために必要なもの……バケツなどは元々町にあるので渡せたが、例えばテントや寝袋などはそもそも小川町自体に幾つも存在しないのだ、という。
 陽向は眼鏡の位置を指で直すと、多少言いにくそうな雰囲気で、
「町としても様々なものを確保しておきたい。そこでだ……町から数キロ行った先に、ホームセンターがある。あった、というべきか……パンデミック後は行ったことがないので現在どうなっているかは不明だ。近々、調査を行おうと考えている」
「早い話、今外に出てる調査隊が帰って来るまで、人手が足りないのよね。しかもあの辺りには川があって、変異した貝がいてね。中型犬くらいの大きさのが繁殖してるんだけど……」
 それまで黙っていた「生徒会書記」の斉藤 雨音(さいとう あまね)が、いじっていたスマートフォンから顔を上げる。しかめっ面をしていた。
「……あいつら肉食なのよ。共食いもするし」
「川の上流の様子と浄水施設の方も気になる。だから調査隊の帰還を待たず状況を見ておきたいと思っている」
「とは言うけど、私たちもただの高校生なんだからね。身の丈以上のことやろうったって上手くいかないわよ」
 陽向はあくび混じりの雨音に分かっているというように頷くと、召喚者たちの方を見た。
「今すぐにとは言わない。公園の方もあるから、近いうちに手伝ってもらいたい。無論、報酬は払う」
 召喚者の拠点となった海亀公園は暮らすに快適とはまだ言いがたい。
 トイレと手洗いの水は使用可能になったものの水質が安定していない。川の水を浄化したきれいな水は貴重品で、量産化するか、どのように使うかも課題だ。
 食料の方にしても、川魚の漁と採集ではいずれ限界が訪れる。
「狩猟と採集を続けるなら――狩りなら町の外に行けば野生生物が増えている。狸くらいは捕れるかもしれない。
 しかし農耕も必要になるだろう。元々はあの辺りは農地だったから、手を加えれば可能なはずだ。
 そこで先の報酬の話だが……生徒会から種や苗を幾らか提供できる。できればこのリストの中から選んでくれ」
 陽向は几帳面な字で書かれたメモ帳を寄越した。
――――――――――――――――――――――――――――――――

<マスターコメント>

 こんにちは、有沢です。
 小川町のシナリオ、第二回となります。今回からのご参加も歓迎しております。

 前回の繰り返しも含めますが、現在このような状況になっています。

●海亀公園について
 ひょうたんのような楕円形の形をした公園です。公園としてはそこそこ広く、元々は古い時代の文化保存を目的としていましたが、その後、敷地の一部に子供用遊具を幾つか設置しています。
 普段は子どもたちが遊び、春には住民が花見を楽しんだりしていました。
 一応水飲み場(上に飲用の噴水型、下に通常の蛇口のあるもの)とトイレがあります。
 ひょうたん型の楕円の一方には、中央に大きなコンクリ製の海亀の遊具があります。登ったり、滑り台にしたり、亀の甲羅の下に入って遊ぶことができます。ここで雨宿りできますが、足を伸ばして寝られるのは数人程度でしょう。
 また藁ぶきの古民家が一軒、水車小屋、使われていない古井戸も保存されています。小川や鯉が泳ぐ池もありますが、どれも水はそのままでは飲用に適しません。
 古民家は玄関兼煮炊き用の土間、土間と連結した板の間(中央に囲炉裏)、奥に畳の部屋があります。ひと家族程度が寝泊まりできます。かまど(釜はありません)はありますが、内部に照明や水道はありません。
 また、公園全体のあちこちに街灯が設置されていますが、町中のように十分な数がありません。

 止水栓が開けられたので、トイレ(男女別)と水飲み場(水を飲むのと手を洗ったりする蛇口があります)が利用できます。
 ただ水質は不安定です。たまに着色・異臭がするので、その時は使用を避けてくれと言われてはいます。
 この異常は町中の水道でも発生しています。

・飲料水の確保
 ペットボトルの濾過装置を使用中です。前回の後、大きなポリ容器も幾つか提供されました。
 小川の水は「異臭や着色」はしていませんので、飲用に適したものが作れました。
 同じ装置の量産化や単純に改良型にする場合などの場合は、すぐに作ることが出来ます。
・食糧の確保
 現在の公園で採取したことがあるのは、魚と野草です。これに加えて、配給の食料と水が残っています。
・水車の修理
 技術や知識があれば部品を取り付けて使用可能です。基本的には脱穀用です。
・寝床の確保
 女子が古民家、男子が海亀の下(と鉄棒に作ったハンモック)です。男子だけど古民家がいい、家を作りたい、等の場合は要交渉&アクションです。
・お風呂
 水の確保は必要ですが、ドラム缶風呂がひとつできました。
・燃料
 現在、燃料は公園の枝拾いで得ることが出来ています。大きなキャンプファイアーをするには足りないでしょうか。


●町の利用について
 町の施設の利用が出来ますが、物資は豊富とは言えません。雑貨屋で購入できる食料と水は現在はなく、前回までの提供分のみです。
 あからさまな監視役はいませんが気にされてはいるので、不審な行動(武器を手に持ったり)は見咎められます。
 まだ住むことは出来ません(怪我などしていれば治療・一時保護はされます)。

・駅について
 前回リアクションの「黒板の掲示板」は、黒板の伝言板のことで、掲示板は別にあるものでした。申し訳ありません。
 この伝言板は、メタ的には、アクションでPC同士、またはNPC、不特定多数と連絡を取りやすくするものです(時間軸で齟齬が出ない範囲になります)。携帯に比べ不便な面もありますが、必要に応じ活用して頂ければと思います。

●調査について
 現在加賀 陸(かが りく)他二、三人が行くことになりそうです。なお装備は銃器中心となっています。
 ホームセンターは道中何事もなく、舗装された道を歩いた場合には、徒歩1時間くらいで到着します。町の年長の子どもなら場所を知っています。
 半分ぐらい歩いた場所に川と橋があり(町より上流です)、肉食性の巻き貝が繁殖しています。それほど強くありませんが数が多かったため(数十匹程目撃されています)、パンデミック後の小川町の子どもたちは川を渡ったことがありません。
 昔は普通の巻き貝で、川遊びをしたことがある地元民は見かけたことがあります。内臓にフグのように毒があるものの肉は一応食べることが出来ると知られています。
 這い寄ってきて、人間でいう口の部分を大きく開けて捕食します。殻が非常に固いため、殻部分は通常の刃物(包丁など)では効果的なダメージを与えられませんが、戦闘の心得があればそれ程驚異ではありません。

●種・苗リスト
 米、大豆、かぼちゃ、人参、じゃがいも、さつまいも、玉葱、ピーマン、カブ、ほうれん草、小松菜。
 聞けば他にもあるかと思いますが、パンデミック後に残せたものですので、専門店のような品揃えはありません。

それでは、アクションをお待ちしております。

――――――――――――――――――――――――――――――――


<定員> なし
<参加締め切り> 4月16日23時
<アクション締め切り> 4月20日23時
<リアクション公開予定日> 4月30日

<参加者>
刀神 大和
佳波 まどか
ホーリー・ホワイト
ミーティア・アルビレオ
アヅキ・バル
織主桐夏
ティコ・ラブレース

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  1. 2018/04/14(土) 16:41:47|
  2. シナリオガイド

【キャンペーンシナリオ】アルタン戦記 その0(ゼロ) ~プロローグ~

アルタン戦記 その0(ゼロ) ~プロローグ~


マスター:神明寺一総




 
「ーー大変重要なブリーフィングがあるので、召喚者の方々は必ず参加する事ーー」

 唐突に召集を受け、レヴィス・マレスティウスが大会議場に行くと、既に大半の召喚者が集まっていた。まずは人間。自分のようなエルフを始めとする、人以外の種族。そして、そもそも『人』ですらない者達--。そんな異相の集団が、一度に数百人を収め、かつては国会も開かれていた大会議場のそこここに、まばらに腰を下ろしていた。召喚者ガチャで喚ばれた異界の存在は、未だ100人にも満たないのが実情だ。
 レヴィスはどの集団からも少し離れた席に陣取った。彼はグループには属していない。孤独を好む癖はないが、用も無いのにつるむ趣味もない。

(それにしてもあの装置、もう少しマシな名前はなかったのか……)

 聞けば、「ガチャ」は子供のオモチャだというではないか。そんなオモチャに人生を左右されるこちらの身にもなって欲しい。

(そのオモチャに命を救われた身としては、あまりとやかくは言えないが……)

 議場に入場してきた朝比奈愛依に何気なく目をやりながら、レヴィスは思わず苦い顔になった。あの時の事は、思い出したくもない。

(おやーー?)

 レヴィスは登壇した愛依の、いつもと違う様子に目を留めた。表情がいつになく固い。それに資料を握る手にも、心なしか力が入っているようだ。よく見れば愛依は先程からずっと、議場の一点を見つめているように見える。振り返って、愛依の視線の先を確かめた。

 見慣れない男がそこにいた。向こうもこちらに気がついたようで、軽く会釈をして来る。レヴィスはそれに返しながら、さり気なく相手を観察した。
 人間。30代くらい。中肉中背。軍服を着ているあたり軍人のようだが、醸し出す雰囲気は書生か学者といった所だ。軍服の意匠から士官、それも佐官クラス以上なのは間違いない。
 「そつがない」というのが、レヴィスが男に抱いた第一印象だった。

(幕僚……というか、参謀か……?)

 異界から来た見知らぬ軍人。それを見つめる愛依。そしてこのブリーフィングーー。

(重要、というのはあながち大げさでもないらしい)

 レヴィスは、改めて気を引き締めた。

「皆さん、お待たせした。お忙しい所お集まり頂き、感謝するーー」

 そんなありきたりな口上から始まった愛依の発表を、どこか気怠げに聴く召喚者達。しかし愛依の口から出た言葉に、場内の空気は一変した。

「ーー今こそ私たちは、海外に活路を見出す時ではないだろうか。私は皆さんに、アルタン社会主義共和国連邦東部地域への進出を提案する。この決断にあたり、我々はどう振る舞うべきか。どうか皆さんのお知恵をお貸し頂きたい」

 そう一気に言って、深々と頭を下げる愛依。一瞬の静寂の後、議場がどよめきに包まれる。
 レヴィスは、振り返って先程の男を探した。男は変わらずそこにいた。身じろぎもせずに、壇上の愛依を真っ直ぐに見つめている。その顔は、心なしか紅潮しているようにも見える。
 ふいに、また男と目があった。
 男は今度は、満足気に頷いてみせた。
――――――――――――――――――――――――――――――――

<マスターコメント>

★注意!★

 このシナリオは『アルタン戦役』というキャンペーンの第ゼロ話、プロローグにあたるものです。
 また時間軸としては、「漫月国内の情勢がある程度落ち着きを見せ、海外進出の余裕が生まれた近未来(数ヶ月~数年先)」を舞台としています。
 これはアルタン大陸を舞台とする本キャンペーンと、漫月国を舞台とする他のシナリオの両方に円滑に参加して頂くための措置となります。



★アルタン大陸とアルタン社会主義共和国連邦★

『アルタン社会主義共和国連邦』(以下ア連)というのは、大洋を挟んで漫月国の西方に位置する『アルタン大陸』の全域と、その周辺の島々を領土としている大国です。オーストラリアと同程度の面積を有するアルタン大陸はいびつな「く」の字型をしており、中央部を南北に走る山脈によって、大きく東部・西部・南部の3つに分けられます。アルタン大陸には北から寒帯~亜熱帯までの気候帯が存在します。
 ア連は今から数十年前にアルタン大陸西部に成立した国で、わずかな期間で軍事大国化すると、10年余りでアルタン大陸内に複数存在した国を片っ端から征服・服属させ、一大強国となります。しかし、無理な拡張政策がたたり国内は常に不安定で、パンデミックを機に連邦内の共和国が次々と独立を宣言して内戦に突入。その結果パンデミック収束前には、既に国家としての体を成していませんでした。



★アルタン大陸東部地域

 アルタン大陸東部は最も遅れて連邦に編入された地域です。自然環境は厳しく、最北部にはツンドラ地帯が、内陸部には砂漠と荒野が広がり、人が住むのに適した地域は南部の沿岸域に限られます(気候帯としては寒帯~温帯に属す)。しかし天然資源に恵まれた土地であり、域内には多数の油田や鉱山を有します。



★アルタン東部進出計画

 愛依の提案は、このア連の東部地域に進出しようというものです。

「パンデミック後に残された国内の物資は既に底を突き始めており、元々資源の乏しい島国である漫月国がこの先も存続していくためには、海外において物資を確保する事が必要不可欠である」

というのがその理由ですが、では何故、アルタン大陸東部が初の海外進出先に選ばれたのか。その理由は2つあります。

 1つ目の理由は、アルタン大陸東部が豊富な資源を有している事。
 今現在愛依達に油田や鉱山の操業を再開させられるだけの能力はありませんが、パンデミック時の避難の慌ただしさを考えれば、現地には相当量の物資が手付かずのまま残されている可能性が充分にあります。実際、ア連から漫月国に避難して来た難民からその想定を裏付けるような証言が得られており、それらを確保するだけでも、当面の窮状を脱するには充分と言えます。

 2つ目は、この地域が現在ほぼ無住となっている事です。先のパンデミックの際真っ先に感染者の出たア連東部では、感染者の徹底した隔離と、非感染者の西部地域への強制避難が行われました。このためもし東部地域に進出したとしても、ア連当局や住民との衝突はまず無いと想定されるのです。また、ア連自体がパンデミック以前に崩壊していた事もあり、東部以外の地域から干渉もまず考えられません。

 なお進出と言っても、今のところ愛依達首脳部は「武力による実効支配」などは考えておらず、「放置された物資の確保」を最優先に、「生き残りの子供達の保護」「現地における脅威(モンスター等)の除去」程度を想定しています。



★アクションについて

 アルタン東部への進出にあたり、愛依達はまず、現地の状況を確認するため先遣隊を派遣する事にしました。PL達はこの先遣隊の一員としてアルタン東部に赴く事になりますがーー実は、それは次回以降の話。

 今回のシナリオは、

「アルタン大陸東部の何処をどんな理由で調査すべきかを提案してもらう」

 という体で、

「キャンペーンの舞台にどんな場所があるのかをプレイヤーに考えてもらおう!」

 というモノです(まだ行動計画の立案段階のため、『ゼロ』な訳ですねw)。

 アクションとしては最低限、

①調査すべき場所の名前
②そこがどんな場所か
③何故そこを調査すべきなのか(そこにどんな価値があるか)

 以上の3点を記載して下さい。

 場所の例としては、都市・町・村などの人口密集地、油田・鉱山・港・農場・畜産場等の生産施設、警察や行政、軍等の施設、遺跡・名勝・自然遺産等の観光資源、モンスターの住処……等が挙げられますが、キャンペーンの幅が広がるような(要するに面白いw)アクションであればドンドン採用して行きたいと思います。

 なお、基本的に一つのアクションで提案出来る場所は一箇所のみとします。ただし、同じ場所が複合的な要素を備えている(モンスターの生息地のど真ん中に遺跡がある、都市と港湾施設が併設されている等)のは問題ありません。

 また、その調査地点に対するPLの思い入れとか選定過程とか、もしPLがそこを調査するとしたらどういう風に調査するか、等を合わせて書いて頂けるとよりアクションが盛り上がるかと思います。


 なお、採用されたアクションについては、今後のキャンペーンおいて、「必ず」なんらかの形で登場させる事をお約束します(途中で打ち切りにならなければ、ですが……w)。


★登場NPC

本シナリオには公式NPC以外に、以下のオリジナルNPCが登場します。

 レヴィス・マレスティウス
 伊丹 満貞

 詳細については【NPC】の項目を参照して下さい。
 なお伊丹満貞は、ガイド内に登場した「軍服の男」です。


 では皆さんの腕によりをかけたアクションを、心よりお待ちしています。

――――――――――――――――――――――――――――――――


<定員> なし
<参加締め切り> 4月15日23時
<アクション締め切り> 4月19日23時
<リアクション公開予定日> 4月29日

<参加者>
ヴォルク
刀神 大和
アヅキ・バル
ホーリー・ホワイト
ミーティア・アルビレオ
セラス・アキュア
ドクター・D
織主桐夏
霜北 凪
公 玲蘭
ティコ・ラブレース

※【キャンペーンシナリオ】は、【レアシナリオ】と同額となります。ご入金の際は【レアシナリオ】の入金をご利用ください。

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  1. 2018/04/13(金) 12:00:00|
  2. シナリオガイド

【レアシナリオ】囚われの召喚者

囚われの召喚者


マスター:沢樹一海




 
 ――緒方 唯我が来ない。
 夜桜 切菜がそう報告したのは昼頃のことだった。
「昨日帰る時に『また明日』って言ってたし、遅くなるということも聞いてないんだけど……」
「スマホに連絡は?」
 冨樫 慶太が言うと、切菜は無言のまま首を振った。朝比奈 愛依が真面目な面持ちで彼女に訊く。
「家には行っていないんだよな?」
「行ってないわ。でも、行ってみる必要がありそうね……」
 三人が深刻に話していると、切菜のスマートフォンにメールの着信があった。送信者は唯我であり、良かったという顔を見合わせてメールを開ける。だが、その内容は以下のようなものだった。

『緒方 唯我は捕獲した。        悪喰連盟』

 悪喰連盟というのは、屍蔵 聖がリーダーの集団の名前だ。
「捕獲……って、どういうこと?」
 愛依はこの文面の奥に隠されている意図を読み取ろうとしているようだ。
「捕まえたってことでしょ。捕まえても食べられないと思うけど。……でも、じゃあなんで……」
「いや、召喚者はこの世界の人間じゃないし、屍蔵のやることだ。食べるかもしれない」
 慶太も難しい顔で考えている。
「情報を聞き出してから食べるとか……」
 愛依が言うと、執務室はしんと静まり返った。
「とにかく、助け出さないといけないわね。こんなことが起きた以上、悪喰連盟についてももう隠しているのは限界でしょう。召喚者達にも話さないと……」
 再び執務室に沈黙が落ちる。
「……俺が話すよ」
 その中で、慶太は自ら立候補した。

☆★☆★☆★☆彡


 屍蔵 聖は、父である元首相の家――つまり、小さい頃から育ってきた家で暮らしていた。非常に広く、豪華な屋敷だったが彼の部屋は違う。カーテンの閉め切られた室内には様々な骨が飾られていて、聖はその一つを背もたれにしてスマートフォンを眺めていた。ゲームで倒し切ったモンスターのリポッブを待っている。
「モンスターってどこから出てくるんだろうな。殺しても殺しても減らないから便利なんだけど」
 彼はゲームのモンスターについて言っているのではない。漫月のモンスターについての感想だ。
「リポッブとかしてんのかな。まあどーでもいいけど」
 そこで、部屋の扉がノックされた。「どーぞ」と応えて入ってきたのは一六歳くらいの少年だった。
「聖さん……召喚者って知ってますか?」
「何それ」
「こいつのことです」
 少年が合図をすると、とても未成年には見えない、屈強で老け顔の少年二人に脇をホールドされた金髪天然パーマの少年が連れられてきた。緒方 唯我だ。成人していても半泣きである。
「召喚者?」
 聖が訊くと、唯我はこくこくと頷いた。
「あの、ここは何なんですか。召喚者を捕まえてどうするつもりなんですか。この人達は、僕を食べるって……」
「食べる?」
 聖は目を細めて最初に来た少年を見る。少年は突然慌て出し、しどろもどろになりながら説明を始めた。
「あ、あの、聖さんが生きた人間を食べないことは承知してます。でも、こいつら異世界人で、人間じゃないじゃないですか」
「人間だよ!」
 唯我が抗議する。
「人間なの?」
 聖が訊く。
「人間です……」
「でも異世界人なんだよね?」
「はい」
「ちょっと召喚者について教えてくれる?」
「いいですけど……」

 唯我は、この子は何者なんだと思いつつ、召喚者について話をした。そして帰ってきたのは「ふーん……」という言葉だった。
「わざわざ食い扶持を増やすとか……莫迦じゃないの」
「じゃあ、この食い扶持は食べ……」

 最初の少年が目を輝かせる。聖は気がついていた。モンスターの肉を食べるようになった彼らが、人の肉の味に興味を持つようになっていることに。
「んー……保留。それに食べるとしても、君達にはあげないよ。人にとって、人は『喰えるもの』じゃないから」
「そ、そうですか……」
 落胆した様子の少年に、聖は言う。
「とりあえず、おれが監視しとくからここに置いてって」
「はい!」
 屈強な男二人から開放された唯我は、背中を強く押されて聖の部屋に入った。
「逃げようとしたら殺すよ」
 骨を見て悲鳴を上げる彼を見もせずにそれだけ告げると、怯えた目がこちらを向くのが空気と気配で察せられる。
「どーしよーかなー」
 左右の跳ねた髪をピクピクと動かしつつ、大振りの刃物をくるくると回しながら聖は唯我に近付いた。
「……!」
 恐怖で目を見開く彼の口に、聖は――ガムテープを貼った。


――――――――――――――――――――――――――――――――

<マスターコメント>

愛依達と相反する考えを持つ集団「悪喰連盟」が唯我を誘拐してしまいました。
この事件によって、召喚者達はこの集団のことを知ることになります。
このシナリオの目的は唯我を助けることでもありますが、
「悪喰連盟」を知った時にどう感じ、どう対処しようかという個人個人の考えを表明するシナリオでもあります。

「悪喰連盟」の拠点については愛依達が知っていますので真っすぐに向かうことができます。
ただし、【コモンシナリオ】一日の始まりは自宅から の結果によって既に「悪喰連盟」について知っている2PCは他の召喚者達よりも先行して動く、もしくは案を出すことができます。
他の召喚者達の行動は時系列としてその後となります。

以上となります。

よろしくお願いいたします。

――――――――――――――――――――――――――――――――


<定員> なし
<参加締め切り> 3月28日23時
<アクション締め切り> 4月1日23時
<リアクション公開予定日> 4月14日

<参加者>
霜北 凪
刀神 大和
アヅキ・バル
織主桐夏
リンヴォイ・レンフィールド
フォックストロット
ホーリー・ホワイト
佳波 まどか
公 玲蘭
ヴォルク
セラス・アキュア
源 ハジメ
ミーティア・アルビレオ

アクション送信はこちらから。↓





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混み合っていて表示されない場合は、お手数ですが
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  1. 2018/03/26(月) 12:00:00|
  2. シナリオガイド

【レアシナリオ】子供たちの学校生活【戦闘なし】

子供たちの学校生活


マスター:灰島懐音




 
 子供達の学校を作ることが決まってから、相談と準備は順調に進んだ。まんげつ造の近くには、廃校になった学校がある。元は女子高だが、今はそんなことは関係ない。
「ん……」
 たまたま散歩をしていた時、神凪 巡が正門前で立ち止まった。柚本 メイも、彼女の視線を追って驚いた声を上げる。
「あれっ?」
「どうした?」
 月読 布留部は興味なさげに訊く。二人の少年少女が見ているのは校舎の昇降口だ。そこで、窓拭きをしているセーラー服姿の少女がいる。普通の光景のような気がするが――。
「ここ……廃校になったはず、なの」
「そう。大人が死んだから、先生がいなくなって、学校ぜーんぶ廃校になったからさあ。んー? 何してんだろ?」
 なるほど、それなら確かに人が居るのはおかしい。布留部が納得していると、その女学生が走り寄ってきた。
「月読さん! 忍び込みガチャ第一号のレア、月読さんですね! 僕、一番最初に召喚されたから、一番同士ちょっと親近感持ってたんですよ!」
「はあ、そりゃどうも」
 生返事をしつつ、ふと、女学生の一人称に違和感を覚える。『僕』。女性はあまり使わないチョイスだ。まさか、と嫌な予感がし、布留部は女子高生をじっくり見る。……脚が柔らかそうじゃない。腕にも見慣れた男らしさがある。
「……、……女装?」
 眉根を寄せ、顰め面で言うと、少女――いや、少年は、なんてことないように笑った。
「あ、これですか? ここ女子校で、制服がセーラー服しかなくて。元々着てきた服が汚れちゃったので、仕方なくこれを」
「ジャージは?」
 布留部はすかさずツッコミを入れる。
「ジャージ? ああ、ありましたよ。それも、女の子用ですけど」
「なぜそれを選ばなかった?」
 男がスカートを履くのは、民族衣装的な意味合いでは納得できるが、こんなコスプレのような女装にはなかなか頷けない。
「切菜さんにセーラー服を勧められて、すごく嬉しそうだったので……僕も嬉しかったし」
「嬉しかったのか」
「はい、姉達に着せかえられてた頃を思い出して……あ、僕は緒方 唯我といいます」
「……、……ご丁寧にどうも。知ってるみたいけど、俺は月読布留部だ。布留部でいい」
「はぁーい俺ちゃん柚本メイ。好きに呼んでいいよー」
「神凪、巡。……よろしくね?」
「はい、よろしくお願いします!
 ……あ、そうだ。布留部さんたち、手伝ってくれませんか?」
「手伝う? 何をだ」
「それが、今日が開校予定なんですけど、先生は少ないし掃除も終わってないしで大変で……。臨時でもいいので先生やりませんか? 生徒でもいいですよ」
「って言ってもなあ。俺にメリットねえじゃん」
「メリットとか別にいーじゃん、面白そうだし」
「……生徒……なら。できるよ」
「わー、ありがとうございます! じゃあここにセーラー服があるのでこれに着替えて……」
「そもそも俺は乗り気じゃねえぞ。あと女装なんざ言語道断だ、断る」
「えー、断るのぉ?」
 メイが残念そうな声を出す。ニヤニヤしている辺り、面白がっているらしい。
「仮に先生役をやるんなら着替える必要ねえだろうが」
「やってくれるんですね!」
「仮に、ってつけたぞ。聞いてたか?」
「では、よろしくお願いします!」
 だから人の話を聞け。そう思ったが、唯我はニッコリと可愛らしく笑うと「さあ、頑張るぞー!」と意気込んで学校に戻ってしまった――。


――――――――――――――――――――――――――――――――

<マスターコメント>

こんにちは、灰島です。

こちらは【コモンシナリオ】「一日の始まりは自宅から」の派生シナリオとなります。
子供たちに読み書きその他を教えるために学校を作ることになりました。
場所はまんげつ造近辺にある元女子校です。

結構な広さのために人手が足りません。
先生も掃除要員も足りません。他にも色々足りないかもしれません。

子供たちの先生として何かを教えたり、
学校としてまだ足りないところがあると思ったらそこを補間したり、
など、スタートしたばかりの学校で一日を過ごしてください。


ちなみに、この学校に
「制服を着なければならない」というルールはありません。
私服で大丈夫です。


・NPCについて
切菜と唯我はどこかで忙しくしているようですが、本編には登場しません。


□布留部
お掃除する。とりあえずお掃除する。ハウスダウトは消滅せよ(綺麗好き)。
学力東大レベル。先生役もやらないことはない。
生徒役に選ばれたら「俺ァ29歳だっつってんだろうが……」と睨まれます。

□メイ
学力は中学生レベル。
小学生のお勉強くらいなら教えられます。
生徒役も、楽しそうね~と言って乗り気です。

□巡
学力小学校高学年レベル。
ひらがなと足し算くらいなら教えられるが、そもそも教えることが下手なので手を出そうとはし考えもしていない。
生徒役。


※重要※
布留部くんやメイが先生役をやる場合ですが、
大前提として灰島の学力が足りていないので詳しいことは一切教えられません。
恐れ入りますが、生徒役アクションの際はぼかした書き方をしていただけますと幸いです



以上となります。

それでは、皆様のご参加をお待ちしております。

――――――――――――――――――――――――――――――――


<定員> なし
<参加締め切り> 3月18日23時
<アクション締め切り> 3月22日23時
<リアクション公開予定日> 4月中

<参加者>
アヅキ・バル
ホーリー・ホワイト
織主桐夏
リンヴォイ・レンフィールド
ミーティア・アルビレオ
佳波 まどか
ドクター・D
セラス・アキュア
公 玲蘭
ネルネ・ルネールネ
刀神 大和
  1. 2018/03/16(金) 12:00:00|
  2. シナリオガイド